足跡

2025.3.26

東京工芸大学芸術学部卒業?立即博赌场_立即博游戏平台-备用网址修了制作展2025~デザイン学科②~

~ デザイン学科 ~
イラストレーション領域

開催日:2025年2月14(金)~16日(日)
会場:東京工芸大学中野キャンパス

「東京工芸大学芸術学部卒業?立即博赌场_立即博游戏平台-备用网址修了制作展」では、芸術学部(写真、映像、デザイン、インタラクティブメディア、アニメーション、ゲーム、マンガの7学科)と芸術学研究科の学生が各々の個性的な発想を元に、精魂込めて作り上げたメディア芸術作品群が展示されます。未来のメディアアーティストたちの作品をピックアップしてご紹介します。

Mirage

デザイン学科 イラストレーション領域
サイ セツセイ

日常に潜むわずかな違和感や、ぼんやりとした恐れをテーマに制作したイラストレーションです。
子どもの頃から、周囲には普通に見えるものでも、なぜか薄い恐怖心を覚えることがありました。
そこで、あえて鮮やかな色彩や幻想的なモチーフを用いて、非日常的な雰囲気を美しく描き出したいと考えています。作品全体としては、静かさと不安定さが交じり合うような独自の世界観をめざし、モチーフの細部や色彩のコントラストにもこだわりました。

いつか あのころ

デザイン学科 イラストレーション領域
挽野 元稀

私自身が体験してきた(現在も体験している)埼玉県熊谷市や小学校?中学校?高校での原風景をもとにしつつも、年齢?性別?環境を超えて、誰もが懐かしさを覚えるような、鑑賞者の記憶の中に共通して存在する風景?情景を描きました。また、埼玉県熊谷市の私が住んでいる町は、地域コミュニティが全国的に希薄化している中で、今もなお近所付き合いが盛んで、人と人との繋がりを大切にしている場所であり、子供からお年寄りまでが一枚の絵から、「自分の過去と重ねてしまう」「話の話題として共に語り合える」そんな絵を意識して制作しました。

Memories

デザイン学科 イラストレーション領域
ドウ チャン

日常の中にあるちょっとした幸せな瞬間を描いています。
振り返ると心を揺らすような気持ちをそっと呼び起こす一瞬です。何気なく過ぎていく時間の中にも、目を向けると幸せを感じる瞬間が日常の中にたくさんあることに気付きます。それは特別なものではなく、どこにでもあるような風景の中に溶け込んでいるものかもしれません。
人と人のあたたかいつながりや、光と影の美しさを意識しながら何でもない風景の中に、ふとした記憶がよみがえるような瞬間を描きました。

神のいない部屋

デザイン学科 イラストレーション領域
野口 芽衣

卒業制作「鏡像の内側」で表現したのは薄皮一枚先の美しいだけではない世界です。人の内側に宿り続ける強い情念(sentiment)を理性的に捉え、自分自身の感情のリアリティーを大切にしながら幻想(虚像)とリアル(内側)が共存する世界を制作しました。卒業制作の大作である『神のいない部屋』は、他者から侵害されない内側の世界を描いています。自分の部屋というのは特別で極めてプライベートな空間です。私にとっては神の目すら届かない、心が帰る場所として機能しています。世界と自分の心地いい隔たりに守られるように、鬱屈とした感情や制作の軸となるあらゆる思想を1人で整理する時間を大事にしたいと思えるのは、部屋という秘密裏な空間があってこそだと考えているのです。まなうらの赤色がくすぐり起こす嫌な記憶も本当は忘れるのが惜しかったり、飲まずに黒澄んだ紅茶の静けさに夜の怖さを感じたり、微かな光が灯るその下で背中を丸めて眠る夜が誰にでもあること。これら総て、神も目を逸らす事情なのです。「神のいない部屋」は22歳の私の誰にも言わない事情そのものなのです。

つつむ記憶

デザイン学科 イラストレーション領域
松本 こうみ

頭の中にあるはずの記憶が思い出せない
それは 思い出したいこと 思い出したくないこと
忘れてしまっていたこと 覚えているのに思い出さないこと
知っている夢を見ること 知らない夢で知ること
それらはつつまれている

※所属?職名等は取材時のものです。

デザイン学科

幅広い学びから自分の専門を極め、一生走り続けられるデザイナーになる。

建物などの生活空間や工業製品、ポスター、雑誌、Webなど、私たちの暮らしは様々なデザインで彩られています。幅広い領域の中から自分の可能性に気づくために、本学科では1?2年次に一通りのジャンルを学び、その上で自分の専門に進めるカリキュラムを用意。現役クリエイターとして実績のある教員が、生涯にわたり活躍できる実践力を鍛えます。